1号には幼稚園に入るころに、「自分の引き出し」を作った。
ひとつは、幼稚園に持っていく教室用のタオルや胸に付けるハンカチを入れる引き出し。
洗濯したそれらは、乾くと1号に渡して。1号がそれを引き出しにしまう。
畳むかどうかはあまり問題ではない。最近はだいぶ四角に畳んでしまえるようになったが、最初はぐるぐる巻きにして入れていた。
もうひとつの引き出しは、はさみや色鉛筆や、クレヨンをしまう引き出し。
他にお友達に貰ったカードや気に入った広告などが入れてあったりする。
当時はまだ小さかった2号に触らせたくない細かいおもちゃなども入れていたっけ。これは今もだけど。
入れ方がいい加減で開け閉めも無理やりなので引き出し自体が壊れたりなんだり。
それらのおもちゃやお絵かき道具を、2号が狙うようになってかなり経つ。しかも最近は引き出しも上手に開けられるので、うっかりすると開けて中のものを荒らしている。
最近の2号の狙いは大抵はさみ。とにかく広告でも何でも、切手みたい。「ちょき」の手の形が難しいから、まだろくに切れないんだけどね。
でもまぁ。そろそろ2号も自分のものが入れられる「2号の場所」があってもいいころだな。というわけで、1号の引き出しの隣を開けて、2号の場所にする。
1号のお古のクレヨンと、オイルパステルを小さな缶に入れてやる。
「これは2号のクレヨンね」
1号には別にクレヨンを一式。
2号が好きな信号機が描いてある地図が載っている、広告も一枚入れてやる。あと自動車の広告も。
シンカンセンのボケットティッシュケース。同じくシンカンセンのハンカチ一枚。この辺はあとから引き出しを分けるとか何とか。
とにかくポイントは「ここは2号の場所だから」
1号が自分の引き出しから、まだ使っていないノートを2冊出してきた。
「これもあげていいよー」
よしよし。
「はさみは、今度2号の買ってやるからな」
しかしその後も1号の引き出しを開けてはさみをゲットする2号。
はさみ早く買ってやらなくちゃなぁ。両方の引き出しの中を、自分のものと思いかねないなぁ。
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