ラリイ・ニーヴン著・小隅黎訳
出版社 早川書房
発売日 1998.04
価格 ¥ 2,100(¥ 2,000)
ISBN 4152081538
リングワールドの第3作目。出てたんですね。知らなかった。
ラリー・ニーブンの「ノウンスペースシリーズ」の一番最後の集大成に当たるこのリングワールドのシリーズ。
恒星の周りを回る、地球の300万倍の面積を持つ ちょうどリボンをリング状にした人工巨大環状世界。
しかもそのリングワールドには地球上の地形を再現した「地球の地図」の世界や同じく火星の地形を再現し、クジン人と同種の生物がすむ「火星の地図」まである。
前回の終わりで、プロテクターとなった「幸運の遺伝子を持つ」ティーラブラウンが示唆していた 他のプロテクターたちが出てくる。軌道的に不安定なリングワールドの姿勢制御ジェットを支配し、管理しようとしているプロテクターたち。
前半はリングワールド内に住むいろいろな種族たちと、その中の一族、ヴァンパイヤ一族との抗争ばかりだったけれども後半のルイス・ウーやパペッティア人、ハミィーの長男が出てくる辺りになると、お馴染みのやり取りなどが非常に面白くなった。
ただ、前2作に比べると話の構成とかダイナミックさにかけるなぁ。
この流れなら、きっと第4作も出るのかな。それはそれで楽しみ。
本書、献辞がロバート・ハインラインに捧ぐ、となっておりました。やはりこれはロバート・A・ハインライン氏のことでしょうな。
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