森博嗣著
出版社 講談社
発売日 2003.09
価格 ¥ 840(¥ 800)
ISBN 4061823337
やってしまいました(^_^;)
Vシリーズに手をつけてもいないのに、図書館で本書を見つけてつい借りてしまいました。
あらすじは言うまでもなく、「F」に出てくる天才科学者四季博士の少女時代。厳密にはミステリィ…ではありませんね。
四季博士を書きたくて書いた話って感じ。
本書を読みながら、何度も「天才ってなんだろう」と考えました。
頭がよすぎて 人間社会の善悪とは違う価値基準を持つことはあるだろうけれども。
「自由」の定義が違うといわれればそうだろうけれども、それだけではない価値観の違い。それを書きたくて書いたような四季博士。
例えば「自分は頭がいい」と思っている人たちには初対面の人に必ず相手の頭の回転速度を測るような一種のテストのような会話を吹っかける方がいますが、四季博士もまたそういうところがあります。森博嗣氏もそういうところがあるのかもしれない。
そういう人を見ると私自身は、思考速度が早いヒトだなとか 色々な話題を持っていたり薀蓄をたくさん知っていてすごいヒトだなとか、確かに思いますが。初対面のヒトを自分の尺度でしか測れないような議論の吹っかけ方をして、どこかヒトとしてのウツワの小さいヒトだなと感じることがあります。
四季博士はそういう意味で、私にとってはヒトとしてはまだまだ未熟なヒト、と感じました。
夏、秋、冬と読むにしたがってこの印象は変わるのでしょうか。
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