一番最初に手書きではない年賀状を作ったのは、プリントごっこの出始めを別にすればまだ液晶が2行分しかないワープロを使っていた頃だ。
通り一遍の文章だけの年賀状を、親の分も全て作成して 小遣いをせしめた。
ただ、これは宛名書きがたいそう大変だった。
翌年は、丸ペンを駆使して描いたイラストを印刷所に出して、これで親の分の年賀状を作成。やっぱり小遣いをせしめた。
大学に入ったころだったか。ラップトップ型のパソコンを買ってもらったので、マウスで見よう見まねで絵を描く。
カラープリンタはランニングコストが高く、家にあるものはインクジェット式の白黒のプリンタであったので、それでも絵付きの年賀状を作成した。
写真入りのパソコン作成の年賀状なんて夢のまた夢の時代だった。
現在は、スキャナやデジカメなどのさまざまなアイテムが、非常に使いやすくポピュラーな道具として一般的になってくる。
しかしそういうアイテムに頼らずに、マウスとお金をかけないソフトウエアだけで何とかしようとすると、かなりの根気と根性を要求される。
とりあえず1時間かそこらで適当に手作り感のある絵柄を作成するなら、ちょっと太目のブラシツールでガリガリと描いていくに限る。
このネズミの絵なんかは、実はペイントブラシだけで描いたもの。あとから文字を張り込めば立派に年賀状だ。
<というか、ほんとにこれは年賀状として利用したもの。
デジカメが使えるようになると、年賀状として使えるアイディアは一気に幅が広がる。
一般的なものは、家族の写真。
でもそれだけじゃなくて、一味違う年賀状を作りたい。
というわけで被写体を探す。干支にちなんだような。
ぬいぐるみも意外といい。
左の絵は、トカゲのぬいぐるみをデジカメで撮ってトリミングしたあと、お絵かきソフトで竜らしく背びれその他を描き加えた。
意外と飼猫氏が気に入って使っていたはずだ。
オリジナルのトカゲの写真は、ちなみにこんなの。
その後、ありがちな子供写真の年賀状なども作るようになったが、子供が出来るとまとまった時間パソコンに向かうのが難しくなる。
特に我が家の場合、最初の年は12/28まで病院にいた(注:こねこづくし参照)ので、年賀状作成に時間をかけることはほとんど不可能だった。
その他色々あり、ここ数年は 実母の「毎年、木目込みの干支の人形を作ってプレゼントしてくれる」という習慣にすっかり依存?して、実母作成の干支の人形を必ず年賀状に添えるようになった。
文字の貼り込みやその他レイアウト、宛名書きは必ず MS-WORD を利用しているのでわざわざ専用のソフトを買うことはない。
住所録は MS-EXCEL でデータベース化して MS-WORD への差し込み印刷を使う。
いざという時にも CSV ファイルとして保存しておけば、ほとんど全てのデータベースや住所録ソフトへ移行できるであろう。という目論見もある。
巷には色々年賀状用の作成ツールやイラスト画集があふれている。簡単に素敵な年賀状が作れる。でも毎年買いなおしたりするのはめんどくさい。1年に1回しか使わないソフトにはお金をかけたくないという気持ちもある。
…という訳で、見た目にはどんどん手作りっぽさが失われていっているのだが、それでも毎年必ずオリジナル性を目指す?いとう家年賀状作成の裏側であった。
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