岩田隆信〔著〕・岩田規子〔著〕
出版社 角川書店
発売日 1999.09
価格 ¥ 600(¥ 571)
ISBN 4043479026
前書 に引き続き、悪性脳腫瘍に侵された、専門医が、その闘病記をつづった続編。
ただし、この続編では彼はすでに左半身麻痺、半盲その他、3回の手術によりもたらされる障害と、その後の脳腫瘍の再発によってもたらされた意識障害などにより、ほとんど彼自身の言葉はない。
いや、正確には彼自身はすでに書く力を失っており、テープに吹き込んだ彼自身の言葉や、規子夫人の看病記録から成り立つ。
前著であれほど知的で心配りに満ちた彼のその後を見るあまりにもつらい1冊であると共に、私たち自身がもしかして迎える痴呆の老後をみるような心持だ。
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