ブラックジャックによろしく 7

ブラックジャックによろしく 7

佐藤秀峰著

出版社 講談社
発売日 2003.11
価格  ¥ 560(¥ 533)
ISBN  4063289176
★★★★☆
[AmazonLink |bk1Link ]

主人公の「斉藤」は、はっきり言って人格の厚みなどはない。簡単に悩み、行動に走るが経験にも人間的な洞察にも裏付けられていない。
彼のキーワードは「なんで、その治療は出来ないんですか?」ということに尽きる。
言ってみれば彼は「医療現場(大学病院)では最高の医療が受けられるべきだ」「最先端の医療が受けられると幸せなはずだ」という思い込みの象徴である。

でも、現実に行動に移すかどうかは置いておいて、こういう考え方をする技術バカ、いるかもしれない。私の周りにはいて欲しくないタイプかも。

という訳で第7巻のガン医療編の続き。

この巻では、「最先端の医療」を受ける障害となっているのは新薬の承認のシステムだ、ということになっている。
しかし新薬を使えたからといって、ガンが治るとは限らない。
保険の効かない未承認の薬を使ったら…
「わたしの訊きたいのは、ただ一つです。その薬を使ったら、わたしは、治りますか?」
「判りません」
…確かに、これ以上ヒトをバカにした話はないだろう。
しかしそれもまた現実だなぁ。

? posted by Yumikoit at 10:28 pm pingTrackBack [0]

この記事に対するコメントは締め切られています

<< 2003.11 >>
SMTWTFS
      1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30       
 

読書メーター
Yumikoitの最近観たビデオ

Itofamily.com Home
T:5544 Y:4049 Total:257662 Online:2739