佐野洋子〔著〕
出版社 講談社
発売日 2002.04
価格 ¥ 600(¥ 571)
ISBN 4062734109
ひみつ:そういえば小さい頃、天井の模様にヒトの顔や動物を見たことがある。アレはどうして見えるんだろう。
木の模様の、男の顔の目の穴から向こうを覗く少女の絵は、まるでキスをしているみたいだ。
じーじーかたん:みちくさ。私の家は、クラスでも一番遠かったのでいつもたくさん道草をしながら帰った。途中の家で飼っているやせた犬。オシロイバナ。陸橋の壁をたくさん這っているカタツムリ。あかつめ草やサルビアの蜜。家具屋の倉庫の中にこっそり作った秘密基地。いまもあるのだろうか。
ばかみたい:この女の子は、きっと身体が弱くて学校に通えない。外を元気に遊びまわる主人公が、羨ましくて強がるのだ。ばかみたい。と。
絵だもん:そういや小さい頃、兄に無理やりお人形さんごっこを付き合わせるとすぐに「自殺だ〜!」とか言って終わりにされちゃったっけ。でもこの男の子、なんだかんだいってちゃんと絵の中のみんなを助けてあげる。可愛い。ちゃんと自分とお母さんも助けてあげてよ。
あな:穴の中に指を入れる。原始的な欲求。すごく判る気がする。
おかあさん:パッと振り向いたら、きっとお母さんがきつねのところが見えるはず。そういえば「小公女」のセーラも、ドアをすばやく空けたら、エミリーが動いているところが見えるはず、と何度も試していたっけ。
しみ:私が先に寝たら、お母さんとお父さんはきっとおいしいケーキを食べたり、遊びに行ったりするんだわ。寝ないもん。
Comments