園庭に、飛行機の形のジャングルジムがあり、1号の憧れの的である。
というのは 1号は今までジャングルジムの類ではあまり遊んだことがないので、まだ登れないのである。
階段の要領で、腰の高さまでは登ることができるが、最上段に上半身が出てしまうとそれ以上は怖くて上がれないらしい。
ところで、憧れのジャングルジムは、お母さん方が迎えに行く夕方は 大抵年長さんの男の子たちが「ごっこ遊び」で使っていることが多いみたい。
飛行機のパイロットごっこだの、今日は火星の宇宙船ごっこだった。
そういうところに「まぜて」もろくにまだ言えないような、中途半端にしか昇れないチビスケが登っていくと、邪魔なことこの上ない。
で、今日もケンツク食わされて、目に涙を一杯溜め、下唇を突き出して
「…イタイコトされたの」
と訴えに来る。まぁ前後関係は予想がつくけどさ。
おそらく1号も1号なりにちゃんとイタイコトし返しているに違いないし。で、「お互いごめんねって言おうね」って、とりなして欲しくて訴えに来ているに違いない。
しかし年長さんたちにそれをいまさら言ってもねぇ。
というわけで1号を連れてジャングルジムに戻り
「おにーちゃーん、年少さんも入れてー」
と軽く言うと
「いーよー」
とこう登れ、あそこに足をかけるんだ、といろいろアドバイスしてくれる。
やっぱり怖くて、上までは登れなかったけど、いつもよりも一段高いところまで登れた1号。
それはそれなりに満足できたようである。
自分の言いたいことをきちんと言えるようになれば、お友達もいろいろ教えてくれるからね。みんなそうやって大きくなるのさ。
毎日少しずつ登れば、近いうちに憧れの操縦席に座れるよ、きっと。
がんばれ。1号。
この記事に対するコメント[3件]
1. Bote — October 10, 2003 @14:03:24
本人はそんなこと忘れて、元気に登ってます。
Yumikoit October 10, 2003 @20:03:58
Boteさん、その折にはアドバイスいろいろお願いしますです<(_ _)>
Yumikoit October 28, 2003 @22:04:23
でも、まだ降りれなくてよく泣いています。
木に登って下りれなくなった子猫みたいです。
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