-
- TMS9900 (16bit CPU)
- Address bus 16bit, Data bus 16 bit.
- DIP64P、Clock 3.3MHz.
- N-MOS トランジスタ数 不明.
- 1976/07発表.
初期の代表的な16bitプロセッサです。
一部の雑誌、Webでは最初の16bitプロセッサと紹介されていますが、NS社の IMP-16 や MicroNOVAがありました。
これらのCPUは元々あったミニコンをそのままワンチップ化したものです。
TMS9900 もTI社のミニコンTM990をワンチップしたようです。
TMS9900 の登場時はその巨大なパッケージにびっくりしました。
「やっぱ、16bitともなると大きいなあ」と変に関心したものでした。
TMS9900の特徴としては
- CPUの中に汎用レジスタを持たない。
- 16個の汎用レジスタ(メモリー上)。
- 16レベルのベクタ割り込みをサポート。
- 4相のシステムクロックが必要。
- +5、+12、-5Vの三電源が必要。
等があります。
TMS9900 は初期の16bitCPUとしてもっとも成功した製品でファミリー化が図られました。
8bitバス版の TMS9980 や TMS9995 が各種のパソコンに使用された他、
グラフィックスコントローラの TMS9918 や GPIBコントローラの TMS9914 が広く使われました。
国内では TMS9995 がトミーの「ぴゅう太」に使用されました。
これは TMS9900の新パッケージ。
DATE Codeを見ると89年製です。
この石を見るまでは、もっと昔に無くなった物と思っていました。
右はTMS9900 のマニュアル。
このころのTI社は この手の色が好きだったようで、
TTLのデータブックもこの色でした。
左の2つは4MHz動作品の TMS9900。
いずれも1987年フィリピン製です。
右はAMI社のTMS9900 セカンドソース品。