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- National Semiconductor SC/MP III (8bit CPU)
- Address bus 16bit, Data bus 8bit.
- DIP40P、Clock 4MHz.
- N-MOS トランジスタ数 不明.
- 1978年12月?発表.
SC/MP IIIは米National Semiconductor社が SC/MPシリーズの機能増強版として開発したCPUです。
従来のSC/MP、SC/MP IIシリーズに対し次の改良が加えられました。
- 16ビット処理用のレジスタ追加。
- ハードウェアによる乗除算器を搭載。
- アドレス範囲が16bitに拡張。
- アドレッシングモードの増強(4種類 → 9種類)。
- 命令数の増強(46命令 → 192命令)。
- 64byteのRAMをオンチップに搭載。
- オンチップROM品をシリーズに用意。
SC/MP IIIはオンチップのRAMとROMにより次のバリエーションがありました。
- INS8070 :ROMなし
- INS8072 :ROM 2.5Kbyte
- INS8073 :ROM 2.5Kbyte Tiny BASIC搭載
- INS8074 :ROM 4Kbyte
- INS8075 :ROM 4Kbyte N2BAISC搭載
このページの写真はSC/MP IIIシリーズの INS8073です。
INS8073は内蔵のROMに NIBLとよばれた TINY BASICを搭載していました。
また、シリアルI/Fも搭載しており、簡単にBASICで動作するワンボードを製作することができました。
SC/MP IIIはTINY BASICが内蔵された INS8073がいくらか使われた他はほとんど製品例がありませんでした。
しかしながら、TINY BASIC内蔵型のワンチップCPUと言うアイデアは、組み込み機器のデバッグが
容易に行えるということで、後日INTEL社なども i8051にBASICを組み込んだ i8052といった商品を発表します。