-
- National Semiconductor NSC810
- 1024bit RAM with I/O ports and timer
- NSC800ファミリー
NSC800は INTEL 8085同様少ないLSIでマイクロコンピュータシステムが構成できることを目指していましたが
あまり周辺のLSIの充実は図られなかったようです。そんな中で比較的メジャーなのがこの NSC810です。
NSC810は以下に示すような良く使われる周辺回路をワンチップに集積しました。
- 128byteのRAM
- 8bitの入出力ポートを2組 (PORT A、PORT B)
- 6bitの入出力ポートを1組 (PORT C)
- 16bitのプログラマブルカンターを2組
8bitの入出力ポート(PORT A,B)は8bit単位で方向を設定できます。
一方の6bitの入出力ポート(PORT C)は動作モードにより、汎用の入出力ポートと
PORT A及びPORT Bを使用したハンドシェーク入出力ポートの制御信号として用いられます。
また、CPUに対しての割り込み要求としても使用できます。この辺の考え方は 8155/56と同様です。
16bitのプログラマブルカウンターは外部からクロックを入力するタイプのダウンカウンターで、
6種類の動作モードを持っています。外部入力クロックには最大で1/64のプリスケラーがついています。
NSC810はCPU同様C-MOSで構成され、3〜12Vの範囲で動作できました。
右は良く見るプラスティックパッケージのNSC810A。
NSC810Aは NSC810のTIMER0のプリスケール動作の
不具合を訂正したものです。