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- Intersil 6100 (12bit CPU)
- Address bus 12bit, Data bus 12bit (Multiplexed).
- DIP40P、Clock 4,8MHz.
- C-MOS トランジスタ数 不明.
- 1976年?発表.
ユニークなIC作りで知られた、Intersil社が DEC社のミニコンPDP-8Eをワンチップにしました。
正確にはPDP-8Eの命令セットを実行できるCPUです。
IM6100はC-MOSでファミリーチップを含めて構成され、「乾電池で動くミニコン」を特徴にしていました。
IM6100は次のような特徴を持ちます。
- C-MOS型による低消費電力(1mA:Vdd=5V、4MHz)。
- 幅広い動作電圧(4〜7V,4〜11V Aバージョン)。
- DC〜8MHzまでの広い動作クロック。
- PDP-8Eミニコンの命令セットと完全互換。
IM6100はCPUとしてレジスタと演算器などの基本機能をワンチップ化したもので、
バス制御などは別チップ(IM6101:PIE)が必要でした。
このころの12bit以上の高級なCPUは、このIM6100やTMS9900等のようにミニコンをワンチップ化した
CPUも多くありましたが、8086以降はマイクロコンピュータとして独自のアーキティクチャを採用する
製品が主流になりました。
IM6100の製品例としては Intersil社が Interceptシリーズをいくつか出していた位です。
写真のIM6100を見ると1983年31週ですので、このころまでは生産されていたようです。
最近入手した IM6100を幾つか。
右はセラミックパッケージ版のIM6100A。
左はHARRIS社製の IM6100A。
1980年第2週生産品でうちの最古参のIM6100です。
左は IM6100のパンフレット。
130ページ強のボリュームがあり、IM6100 CPUの概要から
周辺LSI、開発Kitまで説明があります。
右はCPUについて解説してあるところ。
ピン配置、信号線の名称と働き、電気特性やパッケージ等
この1冊でIM6100 CPUとその周辺LSIについて十分な知識が
得られました。