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- INTEL 8755
- 16384bit EPROM with I/O
- MCS-85ファミリー
MCS-85ファミリーの中で、EPROMとI/Oを集積した製品がこの8755です。
8085(CPU)+8155+8755の3個のLSIでマイクロコンピュータを構成することができました。
8755の機能を列挙すると。
- 16384bit(2048byte)のEPROM
- 8bit汎用I/Oポートを2組
8755のI/Oポートはビット毎に入出力の切り替えができます。
一方、8155のようなハンドシェーク機能は持っていませんでした。
8755には紫外線消去型のEPROMが搭載されています。
このEPROMは同時期に開発された、2716型EPROMとほぼ同様の書き込み手順でプログラムを行います。
具体的には+25Vのプログラム電圧をひとつのアドレス当たり50mS与えることで書き込みが行われます。
そのため、プログラムには2分弱の時間が必要でした。
MCS-85ファミリーには、8755のEPROM部分をマスクROMに変更した、8355という製品もありました。
所有している8755Aを幾つか。
INTEL製の8755Aは3種類ほど持っていますが、
全部Copyrightの年が異なります。
このページの最初の8755Aは比較的初期(1977年49週)の
製品ですがそれよりも後に作られた2番目の
8755(1979年21週)の方が年が古かったりしてます。
8755Aは途中でプロセスの変更が行われたらしく、
2番目と3番目(1980年23週)の8755Aではマスクパターンが
若干異なっています。
右はNEC製の8755A。
マスクパターンはINTELの3番目に類似してます。
8755Aは他に東芝くらいしかセカンドソースはない様です。
こいつが東芝製の8755A。
DATA I/O社のUniSite Programmerの対応品を見ると、
やっぱりIntel、NEC、東芝の3社しかありませんでした。
独ジーメンス社辺りにセカンドソースがありそうですが...
右の8755Aは 1978年52週品。
"-8"のサフィックスから8MHz動作品と思われますが
DataBookが無いので良く判りません。
この頃にはセラミックパッケージも低融点ガラスから
メタルシールへ変更されていたようですね。
INTEL社は1976〜77年の頃のセラミックパッケージに
低融点ガラス品を採用していたようです。