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- Fairchild F-8 CPU (8bit CPU)
- DIP40P、Data bus 8 bit.
- Clock 2MHz.
- 設計ルール、トランジスタ数 不明
- 1975年発表
半導体界の名門 Fairchild社が満を持して発表したCPUがF-8です。
F-8は2chipで完全な8bitコンピュータシステムを構築することができました。
F-8はその頃発表された 8080や6800のような汎用的なコンピュータ用ではなく、組み込み用の
コンピュータシステム用に設計されています。そのため、汎用のCPUに見られない幾つかの特徴があります。
CPU chipには PC(プログラムカウンタ)が内蔵されず、PSU(Program Storage Unit)と呼ぶ他のchipに
命令ROMと一緒にありました。その一方で、CPUには8bit × 2の汎用I/Oポートが用意しているなど、
組み込み用途に向けた構成になっています。
F-8はCPU単体では動作せず、ROM+PCを内蔵した 3851 (PSU)と周辺ユニットから構成されます。
F-8には次のような周辺ユニットがあります。
- 3851 PSU (Program Storage Unit)
- 3852 DMI (Dynamic Memory Interface)
- 3853 SMI (Static Memory Interface)
- 3854 DMA
- 3861 PIO
手持ちのF-8 CPUを幾つか。
上は1976年製のCPU、下は1977年製のCPUです。
F-8のセカンドソースとしてMOSTEK社が有名です。
左はMOSTEK社製の F-8 CPU。
上はサフィックスが -3 の 3MHz動作品?
下はサフィックスが -10 の工業規格品。
MOSTEK社は CPUとPSIをワンチップ化した
3870シリーズを後日発売します。