夜中。ごそごそとトイレに立つ音が聞こえる。1号か?
飼猫氏が起きだしてとっつかまえる。
案の定、枕もとのクリスマスプレゼントを開けようとしていたらしい。
てめぇ。夜中から何をしてやがるっ。
そのまま放置すると、ウォーキングクローゼットにもぐりこんで夜中中一人で遊ぶことは明白なので、飼猫氏引き続き添い寝。合掌。
朝5時。いつになく早く、2号起床。
プレゼントを開ける前にとっつかまえて、着替えて布団を畳んでから開けるように申し渡す。
ホントは、朝ごはんを食べた後の約束だったが、もう止まる状態ではない。
「新聞、まだ来てなかったから先に開けていい?」
もぉ。しょうがないなぁ。開けてもいいよ。
「うわぁぁぁぁ。欲しかったカードデッキだっ!
しかも二つもあるぅうぅぅ」
と狂喜乱舞する2号。
「お母さん、しかもカードにぼくの名前が漢字で書いてあるよ!
サンタさん、どうして僕の名前がわかったんだろう!すごい!魔法だねぇ!」
うむうむ。それだけ喜んでくれるならサンタさんも準備のし甲斐があったであろう。
…その割に、そのカードはすでに包み紙と一緒にゴミ箱に突っ込んであるがな。
「あっ。そうだった!これはとっとかなくちゃ!」
慌てて拾いあげる2号。まぁそれはそれでニヤリとほくそ笑む私。
夜中に一度起きてしまった1号は、一足遅く起きる。
「ええええ。もう2号開けちゃったの!いいなぁ!」
いいなじゃないよ。着替えて布団を畳まないと開けちゃだめだよっ。
慌てて着替えて、パジャマを丸めて洗濯かごに突っ込み、布団をクローゼットに押し込んで加速装置でも使ってるんじゃないかと思うスピードの1号。
「あっ。1番希望じゃなかったけど、第2希望のカードデッキだっ!
こっちのは…すごく欲しかったわけじゃないけど、でも二つもあるぅ」
と喜ぶ1号。
そうそう。第1希望のはなかなか入手困難らしいよ。
ささ、朝ごはんだよ。片付けなさーぃ。
パンをかじりながら二人が話している。
「ぼく、夜中にドアが開いてサンタさんが入ってくるのを見たよ。
暗くてよくわからなかったけど、背が高くて、Tおじちゃんじゃないかと思うほど痩せてて、髭が長かった」
「えええええええ。1号だけサンタさん見れていいなぁぁぁ」
1号、寝ぼけて目が腐っていたのか。サンタさんは太ってるんじゃないのか!?
2号 1号
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