１号が帰宅。
「お母さん、ぼく、今日学校に家の鍵忘れた」
はぁ？なんで？
「たまたまジャンバーのポケットに入れてて、ジャンバーごと忘れた」
…上着のポケットには普段入れてないはずなのになんで今日に限って入れてたんだろうという疑問と、なぜこの寒さで学校から帰るときに上着を忘れてきたのかという疑問とが浮かぶんだが。

「でさ」
うん。
「家の鍵には、自転車の鍵も一緒につけてるんだよね」
はぁ。なぜ学校に自転車の鍵までいつも持っていくのかが更に気になりますが。
「だから、今日の練習は自転車使えないから走っていくから」
まぁ体力つけるのにもちょうどいいんじゃないでしょうか。
「だけど、お母さんは自転車で迎えに来ていいからね」
で、帰りも走って帰るということですね。そうですね…。

まぁ持久走大会の予行演習にもなるのかな。ふむん。

１号

１号、今週もドッジの選抜の練習なので下校時間に合わせておにぎりを届ける。

「あ。お母さん、今週は６個にして」
…先週は４個でしたが、そうですか、足りませんでしたか。
「あとね、先週はＫさんがおっきい鶏のから揚げくれたの。こ〜んなでかいやつ。ああいうのがいいなぁ」
おかずも要りますか。そうですか。
でも車の中で食べるので、手づかみ食べオッケイの、こぉザックリとしたやつをご所望ということでよろしいでしょうか。

冷凍庫冷蔵庫の中を思い出す。えーと、冷凍庫のコロッケはあるから揚げてやろう。あとは…ブロックで買ってきた豚肉は小さめに切って塩こしょうして冷凍庫に入れちゃったから解凍してもトンカツって姿にはちょっと…まぁちょっとスティック状の一口トンカツって感じ？
あとは手づかみ食べっていうと…きゅうりを塩もみにして一本ごろっと渡しておくか。

あのさぁ。１号。
そういう要望は、買い物に行く前に言ってほしいのよ。前夜に言われても、とっさに買い物に行けないじゃないか。

１号

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２号もデカくなったなぁ。

ふと２号が聞いてきた。
「ぼく、もしかして母さんよりももう体重あるかな」

…知ってるけど教えてやらない。
とは一応言わないで。

まぁ、１号は今年母の身長を追い越して、じいちゃんばあちゃんにもでかくなった、でかくなったと褒められて。父親もそろそろ追い越しそうな勢いで。
自分も何か一つ、母に勝たねばならないと思ったのだろうか。

２号、母さんデブデブで、まだまだあんたの体重は届かないくらいのがいい？
それとも筋肉は脂肪よりも重いから、きっちり鍛えているあんたの体重が重い方がいい？

すると、横で聞いていた１号がニヤリとして言った。
「…母さんデブデブがいい」

ふんっ。ばかものぅ。
母はスマートできれいがいいって嘘でも言えんのか。

２号 １号

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２号が新聞のちょっとしたカットを見て、私の手に手を合わせてきた。
協力とか和を表すなんかのマークで、握手している二つの手が描いてある。

ふむ。
こちらも握手の形に２号の手を握ってみる。

にやり。
２号が私の指の付け根の部分をぐりぐりと力いっぱい握ってきた。
そういや夏ごろにもこの遊びやったな。で、私がいてててて、と降参すると思ってるんだ。自分が剣道とかやってて握力が割と強いから。

ふーん。にやり。
もちろん、こちらも同じように２号の手を握り直す。

「いててててて」
ふんっ。まだまだ修行が足りませんなっ。

２号

カメがうちに来て、１か月ちょっと経った。
手から直接餌を食べるようになり、こちらが覗き込むと餌をねだってバタバタと水槽の壁に近づいてきて暴れるようになり、指を入れると餌だと思って口をバクバクさせる。
こうやって甘えてくれると楽しいねぇ。

首の模様がバッテンの、カイの方が気性も激しく、食べるのも下手だが食い意地が張っていて驚くほどよく食べる。
もう片方の首の模様が円い方のマルは、どっちかというとおっとりした性格で、岩の影が大好き。カイの尾齧りにあったようで、尻尾の先がちょっと短くなっている。
甲羅の色は、丸の方が黒々と色が濃くて、カイの方がちょっと白っちゃけている。
首もどんどん太くなってきていて、甲羅も、２廻り、３廻り大きくなったように思う。

ただ、一つ誤算。
手から直接食べるようになり、えさの食べ残しがないので水が汚れなくていいなぁと思っていたら。
手からしか食べなくなってしまった。
特に、マルは浮いた餌でも食べるが、カイは水に浮いた餌が横にあっても、手から直接食べたいらしくねだってくる。
自分で二つに割って食べた分のもう片方は水に浮いていてもちゃんと食べに行くし、手から直接受け取った餌も、絶対に水の中に戻って食べるので、水は多少汚れるんだけどね。

手からしか食べないというのは、一つ食べ終わるまで次を待ってあげていないといけないし、時間もかかる。これはこれで贅沢に育ってしまったなぁ。

カメ

昨日は大忙しだった１号。
結局帰ってからも、
「明日の縦割り集会に持っていくモノを探さないと」
とか言って宿題に手を付けず、いつまでもごそごそと何かを探している。

やっと終わったと思ったら
「ご飯なんて食べなくてもいい。寝たい」
と言っている。宿題、どうすんの？
「明日早く起きてやる」
毎朝起こされるまで寝ているヤツが絶対にできないコトを言ってどうする。

しかしなかなかやる気スイッチが入らないらしく、部屋でゴロゴロ。

結局やらないまま寝てしまい、朝も起こされても全然起きようとしない。
どうやらこうやら宿題はやっつけたが、それもぎりぎりで、あっという間に学校に行く時間になったというのに連絡帳も連絡袋も入っていない状態の１号。

ねぇ。あなた方の出る時間、もう過ぎてるんだけど。
「学年帽が見つからないんだ」
？？？あたし、昨日預かって持ち帰って、机の前の床に、ランドセルと班長旗と、学年帽をきちんと並べておいたけど。
「ホントに？ホントにお母さん持ち帰ったの？どっかに忘れてない？」
…完全に犯人扱いだな。

布団に巻き込んで一緒に押し入れにぶち込んだんじゃないの？
布団を広げるが、ない。
洗濯物を畳むときに、一緒にそこのかごの上に積み上げたんじゃないの？
棚の上のかごを指さす。言っても言っても、クローゼットの引き出しに片付けないでただ棚の上のかごに積み上げてある洗濯物の山の高さは、既に５０センチ以上になっている。しかも畳まないで積み上げてあるだけなので、すごく見苦しく、毎回それで１号と喧嘩になっている。
洗濯物を広げてたたみ直すが、ない。

今日シーツを洗うために、出してたよね。シーツと一緒に洗濯機に入れちゃったんじゃないの？
１号、洗濯機を開けて洗濯の終わった濡れた洋服を引っ張り出すが、ない。

あー、もう。学校に遅刻するのは、あんただけなら自己責任だけど登校班全部に迷惑かけるんだから。もう諦めなさい。
「だって今日は、縦割り集会があるから学年帽が絶対に要るんだ。お母さん、本当に持ち帰ったの？」
…いまだに私を犯人扱いかい！

という訳で学年帽なしで行った１号。
ランドセルの中も見つからなかったらしく、帰ってからまた探している。
ゴトン！
何か大きなものが落ちた気配がしたので、子ども部屋に行ってみると、洋服を積み上げていた籠を置いておいた棚の、小さな引き出しが落ちていた。
１号が呆然としている。
「やべぇ。割れたかもしれない」
そういや１号の石コレクションが入ってたな。

いや、そうじゃなくて、学年帽は？
「うん。あった」
洗濯の終わった洋服を只積み上げたときに、棚の裏側に落ちていたらしい。

「お母さん、やっぱりちゃんと畳んで片付けないとダメだねぇ」
うん。そうだよねぇ。まぁこれで思い知ったら、ちゃんと片づけてくれよ。

１号

いとう家は忙しい日らしい。

昼過ぎにセットしたタイマーでご飯が炊けたので、おにぎりを４個作る。
お昼ご飯の残りで、弁当も一つ作ってみる。これは２号の夜ごはん用。

水筒と、おにぎりと…うん、大丈夫。６時間目の下校時間に合わせて学校に出向く。
なかなか出てこないなぁ。６年。
お。１号来た。このままこちらの荷物を渡して、お友達のクルマで上尾までドッジボール選抜の練習に行くのである。帰りは８時半くらいかなぁ。

おにぎりと水筒を渡すと、ランドセルをよこしてきた。
あれっ、移動中に宿題するんじゃなかったの？
「クルマの中ではどうせできないよ」
まぁ酔いそうだしね。でも練習の休憩にやってる人もいるだろに。
帰ってから宿題の多さに泣くんじゃないよ。

これも、これも、とランドセルの他に班長旗と学年帽を受け取る。
「これも要らない」
と水筒のカバーも投げてよこす。えーい、投げるなっ。

お友達のクルマに乗り込むと、そちらのお母さんが
「１号っ、お前そのかっこで今日練習すんの？」
と声をかけている。
「おれはカンペキだぜ〜♪下に全部着てるもんっ」
と、トレーナーをめくって練習着を見せ、長いズボンをめくって下に短パンジャージを履いているのを見せてる。
どうやら朝のうちに全部下に着てきたらしい。

夏休みにプールに行く小学生のようだな。おい。

１号

というわけで、前祝は終わっているので夕飯は普通の夜ごはん。ケーキのみ、飼猫氏が会社帰りに買ってきた。
昼間、冷凍庫で見つけたアイスクリームを食べたい、と言っていた子ども達。
ケーキの横に添えてあげようかと準備していたら、飼猫氏に
「ダメっ。ケーキは今日はスペシャルなんだからそれで十分！」
と押し切られてしまった。

開けてみると、…そりゃーマキシム・ド・パリのケーキじゃなぁ。安物のアイスに満足するくらいなら、ケーキそのものの方の味を大事に味わってほしい飼猫氏の気持ちもわかるわ。

イチゴのミルフィーユは２号が取る。うまうま〜。

というわけで、１／２の成人式な２号の誕生日お祝い。終了。
あ。早いところクリスマスツリー出さないとなぁ。

飼猫氏 ２号

１号は相変わらずドッジボール。今日はチームの練習に行って、午後からは選抜の練習に行くという。

２号は夕方から町内会のイベント。
小学生が絵を描いた紙コップに、小さなろうそくを入れ、公園中に飾るという企画である。

着くなり、自分と１号のキャンドルを探し始める２号。
まだ火がついていないので安心。
なめこの絵を描いたろうそくを見つけては「これは僕のじゃないな」と言う。
でもなんで、「絆」のイベントで、布団に入っているなめこを描くのかが謎。

お偉いさんたちのあいさつの後、中学生たちが順番に火をつけていく。
明るいうちはなんとなく間抜けだが、だんだん日が落ちてくるときれいな感じ。

男の子たちはキャンドルの間を走り回るので危ないことこの上ないが。思うことは保護者皆一緒でそれぞれに注意している。
２号も友達と合流して、楽しそうだ。

さて、来月は本番の、今年こそ「光のページェント^G」だわ。

２号

お昼ご飯を作る暇がなかったので、２号に頼む。
「うどんゆでるぅ」
小さな鍋に、お湯を沸かそうとするので、それじゃ足りないよ、と言って大鍋をださせる。

「二人だから、３束かな」
２束半でもいい気がするが…２号がどのくらい食べるかだな。

あとはお任せ。
冷たいうどんらしく、つゆは濃縮のボトルのを水で薄めるだけ。ネギを刻んで、海苔をはさみでちっちゃく切ってうどんの上に散らす。
「さ、食べるよー」

って、薬味これだけかい！

「ショウガも持ってきた」
おろしショウガのチューブを出す。
まぁかき揚げ作れとは言わないけど、きゅうりを切るとか、カイワレとか、さつま揚げやかまぼことか。

「お母さん、まだお腹すいてる…」
と２号。そりゃ、薬味なしでうどんだけだと、足りないだろうなぁ。

２号