2号がお休み、と部屋に引き上げ、しばらくして1号も部屋に引き上げていった。
するとほどなく1号が戻ってきて殺虫剤を探している。
「お母さん、蛾ってこれでも大丈夫?」
ん。いいんじゃない?
スーッと子ども部屋に消えてすぐにリビングに戻って来てソファに座ってテレビを見ている。
寝るつもりじゃなかったんか?つーか、蛾が出てその後どうしたのか。
「ふっ…戦いは、2号に任せてある!」
だからってなんだよ、その芝居がかった高圧的な態度は(苦笑)
ぶつぶつと虫が苦手だと語り出す1号。
「トンボとか、ばったとかは平気なんだよー。でもさー、蝶とか蛾とかは鱗粉で肌がまけたりするって言う じゃん?」
…ずっと昔に皮膚科で、毛虫とか蛾でかぶれたって話、気にしてたのか…。
でも今日でたのは一匹だろうに。
つーか、言い訳しても結局、単に怖いんだよね。
更にゴキブリが怖いとかいろいろ語る1号。まぁそっちは私も怖いけどねぇ。
2号がやってきた。
「ぉっ。やっつけた?」
「任務をっ、最後まで遂行できませんでしたっ」
あぁ。これは分かる。進撃の巨人のセリフだな。
「えっ」
「生死のっ、確認ができませんでしたっ」
「ええ〜っ。逃がしたのかよ」
「でも虫の息か、死んでると思うー」
そこへ飼猫氏がやってきた。
「なんだ、まだ寝てないの?」
蛾が出たんだってさぁ。
「へぇ。でかいの?」
「ううん。こんなちっちゃいの。一匹」
「えっ。それでこんな大騒ぎなの?」
そうなのよねぇ。なんでかしらねぇ。
1号、結局蛾の死骸が出るかもしれない部屋で寝るのは嫌だと言い張り、布団を持ち出して和室で寝るという。よっぽど怖いんだろうねぇ(苦笑)
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