扇風機と2号

1号の誕生日が近づいたので、私の両親が泊りがけで遊びに来た。
しかし、1号は夕方からいつもより1時間長い部活で、帰ってきたのは7時過ぎ。
2号は午前中に、いつもは1時間の稽古なのに今日は中学校の部活に混ぜてもらい、4時間半の稽古で帰ってきたらヘロヘロ。
飼猫氏は朝から夕方まで育成会のスポーツ大会の練習にびっちりと出かけている。

なぜか今日に限っていつもの3割増しの、練習量らしい。<私以外。

で、家族がリビングに集まってお茶をする。
2号はおばあちゃんとオセロをしている。1号はもうすぐ、部活から帰ってくるので風呂を焚いておく。
特別暑いわけではないが、人口密度が増したので部屋が暑い。
「暑くないか?2号、扇風機、つけてくれ」

飼猫氏の言葉を受けて、扇風機をつける2号。しかし扇風機の首が下がっていて、部屋全体に風が廻らない。
「あ、ついでに、首を伸ばしてくれ」

2号、一瞬奇妙な顔をしてから、背筋を伸ばして自分の首を伸ばした。
「…いや、お前のクビじゃなくて、扇風機の首」

? posted by Yumikoit at 10:58 pm

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