1号が言った。
「おかあさん、僕、中性子星ってどんなのか分かった気がする」
ほう。大きく出たな。
私の内部では、中性子星っていうとロバート・L・フォワードのSFだな。うん♪
「でも、中性子星ってどんなのでできてるの?」
そりゃ、中性子に決まっとりますがな。
「どんな原子?」
重力が大きすぎて、原子が原子構造を持てなくなったモノでできてるんだから、原子ではありえませんな。
「...?????」
1号、しばらく考える。
原子は、原子核の周りを電子がまわってるだろ。重力が強すぎて、電子が回るほどの空間も維持できなくなって電子も陽子も中性子もいっしょくたになったから荷電がプラマイゼロになるんだよ。
電子と陽子が一緒になるくらい重力が強いとエネルギー(とニュートリノ)を放出して全部中性子になっちまうから。
「そうなの????」
ま、中学くらいで簡単にイメージできたらそっちの方がすごいと思うが。
「ブラックホールは、どんなの?」
中性子星よりももっと重力の影響が大きすぎて、そもそも空間を維持できなくなったもの。
こっちの方がイメージしやすいだろうと思う。
「?????」
分かった気がするって、簡単にいうからだよ(笑)
そして今度は夕飯の時に
「お母さん、山の形にしたらどこまでも高い建物って作れるんじゃないのかな(わくわく)」
と言い出す。
「重力の影響とか、風の影響とか…あと、地震対策もするとして、どこまで高い建物が建てられるだろう」
お前の言いたいのはいわゆる「バベルの塔」だな。
しかしまぁ、山型にこだわらなくとも、現代科学だと軌道エレベータGとかそろそろリアリティのありそうなアイテムになってきてるからなぁ。私的には「星ぼしに架ける橋G」だな。
すると2号がつぶやいた。
「禁書目録Gでも出てきてたねぇ」
なんとなく追い込まれた形になって、1号が黙り込む。かわいそうに。<お前がいうな。
この記事に対するコメント[2件]
1. まじん — December 24, 2013 @17:38:04
さすが、ニュートンの子。
Yumikoit December 25, 2013 @16:37:21
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