2号が登校して、1号は子ども部屋で学校に行く教科書をそろえているらしい。
時間はもう、中学のクラスメートの大半が登校している時間である。
あいかわらず学校の隣だからと余裕を持ちすぎた態度である。
子ども部屋に入って、部活とかどうよ、と話しかけていたら、1号がふと絨毯に目をやった。
通学リュックの脇、水がこぼれている。
「えっ?えっ?えっ!」
1号、慌ててリュックを開け、中の教科書を取り出す。ぐっしょりと濡れている。
急いでタオルを持って来て手渡すと、1号は教科書1冊1冊を拭きはじめた。
水筒かっ!
時々水漏れがするんだ、と言っていた水筒を開けると直飲みの吸い口の部分とパッキンの間に溶けかけた氷が挟まっている。これが原因だよ!
リュックを持ち上げてみると、だだだ〜っとリュックから水がしたたり落ちた。
絨毯に落ちて絨毯の色がどんどん変わる。いや、ただの水だから被害は少ないんだけど、勘弁してくれっ。
とにかくリュックをベランダに持ってって裏返しにして水を流せ。
そのまま干させるべきかと思ったが、代わりにする黒いリュックは他にない。代わりのリュックは全部色つきなので、いくら校則で色やサイズ、形に規定がないといっても1年生のこの時期に代わりを持たせる勇気は私にもない。(1号は鈍感なのであまり気にしないで持ってくかもしれない)
しょうがないので、乾かなかったらビニールに入れた教科書を突っ込ませるつもりで10分ほどドライヤーでカバンを内側から乾かす。
さ、まだ湿っているが、あと10分以内に教室に入って席に着けい!
最近、中二病で私にはろくな言葉を吐かない1号が「頼むね」と「ありがとう」を言ったのが、1号の今日の困りっぷりを示していたなぁ。
この記事に対するコメント[2件]
1. も〜 — May 11, 2013 @11:25:15
そういえば、中1のとき、理科実験に持って行く卵をゆで卵と勘違いして鞄に入れ……黄色い教科書で残り半年すごしました。
Yumikoit May 13, 2013 @19:29:48
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