投球障害の1号。
ちょうど3月に入って学校も卒業式の準備期間に入り、体育館が使えなくなったためドッジボールの練習もないままに1週間が過ぎる。
肩を回すなどの負担をかけてはいけないので、願ったりかなったりである。
「学校の授業では今、走り幅跳びなんだけどできるかな」
うーん。飛ぶときの動作でどうしても肩を回しそうだけど。
先生に聞いてごらん。
「聞いたら、転んで肩を打つとかしなければ大丈夫だと思うけど、やらない方が早く治るよ」
と言われて
「よし、早く治したいから、体育の見学は嫌だけど走り幅跳びは見学しよう」
なかなか本気なのである。つーか、どれだけドッジボールバカなんだか。
さて今日。ドッジボールの年度末恒例イベント、ボーリング大会。
「ボクやるっ。整形外科の先生も、痛くなったらすぐやめるんだよって言って許可してくれたしっ」
私と飼猫氏は苦い顔。
何とか、1ゲームだけならいいけど2ゲーム目はやめときなさい、と説き伏せる。
「でもでもっ。痛くなかったら2ゲーム目もやるからねっ」
残念ながらついていけないんだよなぁ…。
一応、役員さんに「できれば2ゲーム目は見学させて」とメールを打ち、お願いする。
しかし1ゲーム目は痛くなかったらしく、どうしても2ゲーム目をやると言い張って役員さんから電話がかかってきた。
「ボクやるからねっ。やるんだから!」
痛くなってもしらねーぞ。
ボーリング場の喧噪の中で言い張っている1号。
「おかーさんの声、聞こえないっとにかくボクやるんだからねっ」
周りのおかーさんがたからは
「一応ねぇ。1ゲーム目は、半分は両手で投げさせたんだけどねぇ」
と困り顔。
あー。もうしょうがない。済みません。もういいです。やらせてください。
その代わり、悪化させて3月の試合で投げられなくても本人の責任。ぷんぷん。
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