2号が学校から帰ってくるなり
「豆まきに行く」
と言う。
近所の神社で豆まきがあるのだ。
小学生は4時からの回でいいんじゃないの?
「でも、Sくんはランドセルおいたらすぐに行くって言ってた」
うーん。まあいいや。行っておいで。帰ったら宿題するんだよ。
去年は私も、子ども会の役員で豆まきに行ったんだ。
さて、ちょっと覗いてこようか。
2号が出てちょっとしてから私も行ってみる。1号は6時限の日なのであと1時間しないと帰ってこない。
まぁどうせ神社が下校の通り道だけどね。
3時の回の豆まきは終わってるらしかったが、子ども会の役員の子とか、一旦走って帰ったらしい小学生、うちよりも家が遠いはずなのに意外と小学生がいる。
部活その他で通りがかった中学生にも、声をかけて豆まきに参加するように促している町内会の人がいる。
幼稚園の制服を着たままの子、もっと小さい子ども達。
同じマンションの友達がベビーカーを押して来ていた。抱っこさせてもらう。わーい。
4時からの豆まきが終わったころに2号が友達と現れる。
…。2号、裸足に下駄ばきで来たの?
狭いところでみんな豆が飛んでくる頭上しか見ないから、踏まれまくって足の指から甲から土だらけである。
「ふまれた…」
って当たり前じゃい。なんでスニーカーを履いてこない。
つーか、多分おそらく、踏まれた倍の回数は誰かの足を踏んでいるはず。下駄で踏まれた相手の人、痛かったろうなぁ。
あ。1号が帰ってきた。
1号、こっちを見るとまっすぐに寄ってきて、ランドセルを近くの木の根元に投げ出して自分も4時半からの回の豆まきに参加。
お前、ランドセル置いてこいよー。という言葉も全く耳を貸さない。
よく見ていると、一応同時に手を伸ばした豆の相手方を確認して、自分より年下っぽい子には譲っていたようなのでよしよしとほくそ笑む。
それでも1号も2号も9つ位豆を拾って、しかも1号はアタリを2つ拾っている。
「景品と交換してくる!」
貰ったのは町内の蕎麦屋の食事券とバナナの形をしたビーズクッション。
「いらねぇ〜」
と言って、私が抱っこさせてもらっていた赤ちゃんが喜ぶと思ったのか、その手にぐいぐい押しつけてみるが、伝い歩きを始めたばかりの子にはどうもウケないようである。そこの年中のお兄ちゃんならさっき「あたんなかった」と落ち込んでたから喜ぶだろうに、と思ったが声をかける前に、他の小学生にあげちゃったようである。なんか残念。
どれ、赤ちゃん抱っこしてみる?
ちっちゃい子が好きなはずの1号は「怖い、落としそうで怖い」というが、普段自分よりも小さい子が眼中にないはずの方の2号が「わーい」と抱っこする。
普段あんまりちっちゃな赤ちゃんに触れ合う機会がないのでこういうところでも違いがみられるのは面白いなぁ。
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