当初は、猫耳を1号に見せたところ、大喜びだったので猫耳をつけて顔にマジックで猫ひげでも書くか、というとそれは嫌だと言う。
ならばと、100円ショップで長い黒マントとプラスチック製のシルクハットを購入。
家にあった白い襟の綿シャツに私の黒のパンツスーツを合わせてみせる。
「お〜♪」ぱちぱちぱち。
気に入った様子の1号。
口髭と片目のレンズはシールでごまかそう。
1号、何度か試着をしてはひとり悦に入っている。
口髭と片目レンズがなければドラキュラでもイケそうだが、本人はアルセーヌルパンのつもりである。
つーか、最近とみに背が伸びている1号、私のパンツスーツが全くお直しなしでズボン丈がぴったりってそれはそれでなんかショックを受けちゃうね。
ルパンだとアレだな、怪盗紳士だから一応蝶ネクタイも作ってやろう。余り布で黒の蝶ネクタイを作る。何か白い光沢のある生地の蝶ネクタイのイメージだけど、それだとシャツも普通のシャツ衿じゃない気がするので強引に黒蝶ネクタイ。
「白い手袋が必要だよね」
と飼猫氏が職場で使っていた検査用の白い綿手袋を持ち帰った。
「え?軍手でいいじゃん」
と1号。
ちょっと待ってよ。せっかく蝶ネクタイ付きの黒スーツで黒マントでシルクハット。
ここまで頑張っても手にはめてるのが軍手だったら一気に貧乏くさいルパンになりませんかっ!?
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