1号がドッジボールで出かけている時に電話があった。
ときどき遊びに来る、1号のクラスメートのお母さん。
いつもお世話になっています、とか何とか、お定まりのごあいさつを交わす。
「ところで、1号くんの音読カードが、うちの子のランドセルに入ってまして」
毎日出る国語の音読の宿題チェックカード。
ありゃ。そんなことが。
「1号くん、困ってたでしょう」
いや、音読しないでドッジボール行っちゃったしなぁ。
すごく丁寧なお電話で、こっちの方が恐縮してしまうんだけど、肝心の1号がいないのでそれ以上確認しようがない。
帰ってきた1号に訊いてみる。
「えっ?」
ランドセルの中確認しないと、そもそも持ち帰ったかどうかわからない時点で、宿題投げてますがな。
せっかく丁寧にお電話くれたんだから、すぐに電話してお礼を言いなさいよ。
というわけで、1号が電話をかける。
先方のお母さんが出たので、横からこそっとつぶやく。
さっきはお電話ありがとうございました。
「さっきはおでんわありがとうございました」
友達に電話を替わったらしい。
「あっ、音読カード、そっち入ってたんだって?」
また横で呟いてみる。
xxくんの音読カードはあったの?
「xxくん。そっちの音読カードはあったの?そうか、持ってるんだ」
…よかったねぇ。
「うん?いや、別にーうん。じゃね」
待て。ちょっと待て。
そっちは音読カードあってよかったねとか、わざわざ連絡くれてありがとう、とか、何か他に言うことはないのか?
何でそれで電話を切るんじゃ。
全くオトコってやつぁ!
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