えらい元気である。
朝、起きるとすでにいつもエサをぱらぱらと入れるあたりでスタンばっていて、近づくとエサクレクレと口を水面につきだす。
2号がえさをあげて、腹がくちくなると水槽内を全力疾走し出す。
水槽の長辺に沿って全力であっち行ったりこっち行ったりそれはそれはせわしない。
退屈そうになると、ポコポコと空気の泡を出しているポンプに近づいて行って、尾びれを空気の泡にまかせてみたり、ちょっと肝試し風にポコポコ出てくる空気の泡を横切るように泳いでみたりする。
水草もブッチブチとちぎりながら食べるので、根元から引きちぎられて水槽の水面に浮かび、柔らかな葉先は禿げてしまっている。
子どもたちもみんないない昼間、「つぷっ…つぷっ…」と謎の音がするので振り向くと、大抵金魚は逆立ち泳ぎをしながら、水槽の底の砂利を一粒ずつ咥えては落として遊んでいるのである。
これは砂利の隙間に入り込んだ、食べ残して沈んだエサをついばんでいるのかもしれない。
夜、段々泳ぐ速度が遅くなって静かになると、「あー寝たなぁー」と思うんだけど、時々ふっと泳いで位置を変え、また寝なおしているらしい。
なんか金魚って、こんなに激しい生き物だとは思わなかったよ。
そう話していたら。
風呂に向かいながら2号が歌いながら去っていく。
♪ひーれひれひれきーんぎょー ひーれひれひれー。
うーん。なんとかならんかな。そのセンス。
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