2号、漢字の書き取りを終えて持ってくる。
…。
あれ、この字違うよ。
「百」の字の中の棒を2本書いている。
「これだと何て読むんだろう。ぺーじ?」
いや、ページの字は、「頁」つまり下の2画がないから。
とにかく、正しい字でもうあと10回書きなさい。
最初に書いたのは5回である。
「えええっ。間違えて書いたのは5回なんだから、あと5回書けばいいでしょう!」
だめ。間違えて覚えてるんだから、脳内記憶を修正するには同じ回数書けばいいってもんじゃない。
「ぼくは大丈夫だもんっ!」
ほぉー−−−−。
ノートを持ってきて私の目の前で書き始める2号。
1回目。正しく書く。2回目、1回目よりも早く正しく書く。
「ほらねっ」
得意げな2号。
3回目。上手に書ける。うんうん。
4回目。
「あっ…」
ほらね。間違えてるし。
「今度は大丈夫だもんっ」
しかし。5回目も、「百」の字の中に線を2本引いてしまった2号であった…。合掌。
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