2号が言った。
「この週末の宿題はね。
春を探してこようっていうんだよ」
というわけで、どこかに行かねばならないらしい。
「xxxx公園に、さくらがまだ咲いているらしいから行きたい」
まて。
春といえば桜という2号の発想には敬意を表するが。
わざわざ、というかこの時期に出た宿題の発表として、2週間前に盛りだったさくらがまだ咲いていることをあえて発表しても、別に「今この季節を感じよう」というのがテーマと思える宿題として「あり」とは思わないんだよ。
とりあえず子ども向けの春の草が載っている本を出させる。
そのまま外に出る。
マンションのすぐ近くにある裏山というか斜面に一面に草の生えている箇所に連れていく。
「たんぽぽー!」
そうそう。それも春。
こっちのはヒメジョオン。ハルジオン。
アザミ、オオイヌノフグリ、ナズナ。
ほら、洋服にくっつく草。
「これは、ヤエムグラ っていうんだよ」
と2号。すげ。よく知ってるね。
「xxxの本に出てた!」
となにやらの雑誌の名前を言う。
「あ。ヨモギー」
そうそう。草餅にする草だよね。
「これ、何?」
ハコベかな?
「ナズナとハコベラ、春の七草!食べられるよね!」
う。うん。
「じゃぁ今晩はこれで、七草じゃなくて二草粥にして!」
いつの間に食べる話になったんじゃ。
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