帰ってきてもランドセルを部屋の真ん中に投げ捨てたまま、
「腹減ったー」
とかその辺にある本を開いてみたり一向に片付けようとしない1号。
家にある問題集とかはまだやる気になるようなんだけど、宿題の漢字の書き取りが何より嫌いで、ノート1ページ半ほどの書き取りが苦痛でたまらないらしい。
「あ。漢字練習帳、提出したままだ」
って言ったって、宿題なんだから別のノートでも何でもやらざるを得ないでしょう。
家にあったノートをいやいやながら開く。
数文字書いては机の引き出しを開き、小さなキーホルダーを出して遊んでいたり、消しゴムを何度も机の上で転がして遊んでいる。
こちらもなるべく言いたくはないんだけど、1ページ半の漢字の書き取りだけに2時間近くかかっているとあっては他のコトが全くできない。
…今日は図書館に行ってから、その足でドッジボールに行くんじゃなかったの?
「もう時間がないから、図書館とドッジボール行って、帰ってきたら宿題する」
ドッジボールから帰ってきたら宿題する時間ないだろうっ!
というわけで、図書館に行くのは中止。
またノートの上で七転八倒する1号。
ようやく、書き上げて持ってきた。
…どうでもいいが、この文字とこの文字。間違ってる。
つき返すと、
「だってもうドッジボールに行かないと間に合わないー!」
そんなこと言われたって、普段だったらもう家を出て練習に向かっている時間。
そもそも間に合うわけないじゃん。
宿題をやらない子は、練習に行っちゃダメだって、言われてるんでしょう。
そういうと、畳に突っ伏して泣く。
教科書の音読の宿題がまだ終わってないことはあえて指摘しないで、仕方ないので欠席の連絡をコーチにメールで入れる。
1号はまだ泣いている。
しかたないなぁ。
2号の剣道の胴着のひもを結ぶと、2号は新しく買ってもらった下駄をつっかけて喜び勇んで出かけていく。
広告の裏紙を出して…。さ。同じ文字を母さんも一緒に書き取りをするから。
あんたが書き終わった時に母さんとどっちがたくさんの文字をかけてるか競争しよう。
何とか切り替えてもう一度漢字に取り組む1号。やれやれ。
私も普段使わない集中力を使った気分…。
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