川越祭りに行く。
フランクフルト。焼きとり。たこやき。肉まん。綿菓子にチョコバナナ。大判焼き。べっこう飴は私のカバンに入れておこう。明日午後食べるといいよ。
お囃子は二人ともノリノリで思わず身体が踊りだす。
でも、人の多さに二人ともちょっとゲンナリ気味。特に人混みが苦手な1号は目が釣りあがってくる。2号はひょいひょいとどこかに行方をくらませるので、がっちりと手をつないで離さない。
それだけに帰りの道は二人ともほっとして元気に走る。
近所の神社まで来ればもう安心。あとは殆どクルマどおりのない道だから子ども達ものびのび走る。
右の手で1号の手をつないでいる。
「お母さん、右に誰がいる?」
─ 1ごうだな。
1号は私の後ろを走りぬける。
「左には?」
─ 1ごうだな。
くすくす笑いながらまた私の脇を走り抜ける。
「右には?」
─ 1ごうだな。
「前は?」
─ 1ごう。
「うしろ〜?」
─ 1ごう。
ええい。前後左右に分かれて分身の術のつもりかぁぁぁぁぁ!
帰ってみると、ふざけて私にぶつかってくる1号のせいで、2号のために買ったピッチュウのべっこう飴が無残に割れていた。1号のは無事。
2号。ご愁傷様。
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