1号が起き出してきて、我々の寝室のドアを開けた。
「トイレだから、そばにいて」
ふむ〜。携帯電話の時計表示を見る。5:04。ねむ〜ぃ。
何とか起き出して、1号のトイレに付き合って。
これから寝直したら起きられないな。弁当の日だし。
パジャマのまま、子ども達の弁当を詰める。
1号は「もうちょっと布団でごろごろする」と子ども部屋に引き上げた。嫌な予感がするなぁ。
10分もしないのに、ふにゃふにゃの2号が着替えを抱えて起き出して来る。まだ目がさめていないと見えて、廊下でごろごろ転がる。てめ、踏むぞ。
「(制服の)ブラウスがなぁぃぃ」
とごねているので、子ども部屋に見に行く。1号が自分の布団の上に立って着替えていた。
─ 1号よ。寝ている2号の横で着替えれば、2号が起きるのは当たり前でしょう。何で2号を起こすのよ。
制服のブラウスは、確かに2号の着替えのカゴにはない。昨日、私がリビングで畳んだ洗濯物、どこに片付けたの?
2号からは返事がない。
2号が開ける可能性のある引き出しを開けるがここにもない。
1号の服を収納している引き出しにもない。
ふむ。1号の着替えを入れているかごを見る。このブラウス。1号のサイズじゃないか。
1号の着ているブラウスのタグを引っ張りだす。─ 1号、これ2号のだよ。
大き目を買ってるから、2号のブラウスも1号が着ることができる。ちょっと袖丈が短くなるけどね。でも1号のブラウスは2号には無理でしょう。脱ぎなさいよ。
1号が怒った。いや、もとはといえば確かめずに着替えだしたあんたが悪いって。
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