それでも縁石のふちを歩いたりするのはいつもどおり。時々道端の花を摘んでみたりもしてみたい。
─ つっと突然2号が転んだ。
やっぱり道の端の縁石をたどって歩いていて、よそのお宅の門の前で派手に転ぶ。
ちょうど、門の袂に膝の高さくらいの植え込みがあり、門塀と同じ素材で花壇が区切られていた。
〜ぎゃぁぁぁ。
あちゃ〜ぁ。花壇のふちに思いっきり眉間を叩きつけた2号。
血は出なかったけれども、眉間が紫に腫れあがる。これは…痛いぞ。
1号は困ったように寄ってきて、座り込んで縁石の溝を歩くアリの行列を見ている。
場所は、通園路の真ん中から少し幼稚園に近い場所。
一旦家に帰るにしても幼稚園にまずは行くにしても微妙な距離。
まぁ病院に連れて行くかっていうと微妙な状態だね。
多分湿布して冷やしておしまい。せいぜいレントゲン撮るかなってところ。
少し落ち着いたところでなだめつつ幼稚園まで歩かせる。
でももう本人フラフラですぐにつまづく。困ったねぇ。
幼稚園に着いて手当てをしてもらうが、2号自身がまだ落ち着かなくてボンヤリしていて、私を家に帰したがらない。
教室に連れて行って、2号が体操着に着替える様子を眺めていた。
こういう時悩むね。
自分で幼稚園に歩いて通える子ってのは、個人的には好きなんだよね。でも昨日のトイレの件といい、2号の足で片道40分というのはやっぱり辛そう。
一応園長先生に、朝バスに乗せないで歩いている経緯を聞いていただいて、出来れば1時間早いバスに空きがないかどうか訊いてみる。
問題は、2号が歩いて幼稚園に通うことを楽しみにしているってことなんだけど。もう少し体力がついてからでもいいような気がするよ。1時間早いバスだと、2号のとなりの席の仲良しのお友達も乗っているし。
もう一つの問題は、1号が帰りのバスにそろそろお友達ができてきて、帰りのバスは楽しみにしているってことなんだけど。でも1時間早く着いたら、今度は降園後に遊ぶ時間もとりやすくなるから。
さて。子ども達が納得してくれるかしら。それが問題。
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