魔法の傘

雨の中、傘を差して歩いて1号の友達の家に行く。
最後の曲がり角を曲がると、あとはかなりの長さの道をまっすぐまっすぐ。

1号は嬉しくなってぱぁっと駆け出して行ってしまった。
私は2号と手をつないでてくてく歩く。

お友達の家の付近に、ビニール傘を差して立ってた親子連れがいた。
う〜ん。今日は一度家に帰ったから、もうみんな家の中に入って遊んでいる時間なんだけどな。でも知ってる子かしら。

でも実はすごく目が悪い私。
「2号、あそこにいる人、知ってるヒト?」
「ううん!知らないヒト!」
ときっぱり答える2号。やっぱりそうか。

そう思いかけてふと気づく。もしかして私が指差してたずねたのではないヒトについて、2号が答えていたんだったらどうしよう。
周りにヒトは他に見えないんだけどね。

念のため、訊いてみた。
「2号、その人、何色の傘差してた?」
「え〜と、何色でもない傘」
─ ビニール傘ってそういう表現かな。まぁ判らないでもないけど。
「透明?それとも白?」
「魔法の色!」

う〜ん。ビニール傘の色が魔法の色ね…。詩的といえば詩的かな。

? posted by Yumikoit at 10:44 pm commentComment [2] pingTrackBack [0]

この記事に対するコメント[2件]

1. seble — March 7, 2006 @19:14:47

いえいえ、それは2号君にだけ見えた魔法使いの傘(そんなんあるんか?)
だから近所の人でもないし、知らない人、
もちろんユミコイトーさんに見える訳もなく、、
それとも春に出てくる危ない人?(自爆)

Owner Comment Yumikoit Website  March 8, 2006 @22:08:51

春に出てくる危ない人

わははははは。そこでそう落としますか。seble さん。
きっと子どもにしか見えない妖精なんですよ〜。ときれいにまとめてみる(QQ)

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