「せっかくクルマの周りの雪をかいたのに、後からあとから降ってくるなぁ」
と言いながら飼猫氏が外から帰ってきた。
ふむ。じゃあこれ以上クルマが雪だるまに戻らないうちに出かけようか。
そうはいいつつ、なかなか用意ができないようなので私も
だってそうしないと子どもたちの長靴も埋まっちゃうよ。足首くらいの深さだろうけどね。まだまだ新雪だもの。
これなら、長靴が埋まるのは道路の脇を歩いてクルマの前に行く、ほんの5,6メートルほどだけ。側溝の蓋の上とか上手に歩けば、ほとんど長靴は雪に埋まらないだろう。
図書館。買い物。そうそう。クリーニング屋にも行かなくちゃ。
子どもたちに図書館の本を用意させ、ジャンパーを着てもらう。さて、長靴履いて出かけよう。
「ナニ履いてくの?長靴?」
そうそう。長靴だよ。
ぱっと駆け出す2号。1号も絵本袋を持って外に出てくる。おっと。1号よ。ジャンパー着てないじゃん。寒いよそれじゃ。
飼猫氏が鍵を閉めずに1号がジャンパーを持ってくるのを待ってやる。
その間に私は2号の後をついていき、車のドアを開けてやる。
「長靴の中、雪はいったぁ」
─ 2号よぉ。なぜ5,6メートルの間くらい、雪を長靴に入れないように歩けないかね
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