幼稚園にお迎え。
週末に降った雪で、園庭は…びっしり、ってほどじゃないな。園庭の中央にはどえらくでかい水溜り。そしてその周りを囲むように積雪が残っている。
「あそんで、い?」
と飛び出して行く2号。
あ〜あ。このあと1号は耳鼻科に行くから、水溜りに入るなって言ってるのに。
1号もご他聞にもれず、かばんを置いて園庭に駆けて行く。
楽しいんだねぇ。雪。
しばらくして同じクラスのNちゃんが
「あのねぇ。1号くんのお母さん。
Kせいくんが、雪食べてるんだよ」
と言いにきた。
ふと見ると、Kせいくんと1号と2号が一緒に遊んでいる。
ううむ。どうしたもんかな。
一応、Kせいくんのお母さんにも声をかけて。
2号がその内、雪を手に持ったまま嬉しそうにかけてきた。
「おかーしゃん、こえ、うき」
うんうん。雪だね。
嬉しそうにほうばる。
どれ。見せてごらん。
見ると案の定、まばらにちりばめたように砂の結晶がひかっている。
ううむ。2号、食べない方がいいと、母さんは思うんだけどね。
「いや!ばてる!」
ああそう…食べるの…。
夜寝る前に、1号が
「雪、沢山食べて美味しかったんだよ」
と言うのでちょっと迷ったが
「降ってくる雪はきれいだと思うけどね。
今日2号が食べていた雪を、母さん見てみたら、砂が見えたんだよ。
1号は、お外で遊んだら手を洗ってからおやつ食べるでしょ。
雪もお外のものだから、食べない方がいいんじゃないのかなぁ」
と言った。
1号は、しばらく考えて。
「…僕、もう寝る」
はて。判ったのかそれとも聞かなかったことにする気か。
ま、気持ちはわかるけどね。私も小さい頃食べたことがないとは言わないもん。
2000年生まれの長男1号はドッジボール→バスケ→ラグビー野郎
2002年生まれの次男2号は剣道男子→今はなんかヲタとかクイ研とか色々。お父さんは飼猫氏。
日常と読書の記録。
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復活の地
★★★☆☆
小川一水著
出版社 早川書房
発売日 2004.06
価格 ¥ 756(¥ 720)
ISBN 415030761X 2巻
発売日 2004年8月上旬
価格 ¥ 756(¥ 720)
ISBN 4150307660
3巻
発売日 2004.10
価格 ¥ 798(¥ 760)
ISBN 4150307709
地震災害における災害復興をテーマにしたSF。
舞台は地球から飛び立ち、殖民した星間惑星のひとつ。
しかし失われてしまった技術は、必ずしも星間旅行を容易なものとはしていない。
技術力としては今の地球とさほど変わりないかもしれない。
そして、貴族などの階級制度と、高皇…血縁で継続される王政の存在。
それは戦前の日本をモデルとした社会形態である。
首都を襲う大地震。逃げ惑う人々、遅れる行政の対応。
高皇一族も、辺境にいた一人を除いて全て死に絶えてしまう。
気高く、賢いが世間知らずのお姫さま。スミル。
アーサーヘイリーの小説にでも出てきそうな、孤高に果敢に目の前の災害に取り組む主人公、セイオ。
個々の被災に関わるエピソードやそれに取り組む数々の魅惑的なキャラクター達はよく書き込んである。
そして、筋立ても悪くない。
それでもいまいち物足りない。
もう一度やってくる大地震にどうやって立ち向かうのか。主要キャラクターの奮戦が続く。
しかしこの辺りになると夢物語の要素が強くなり、リアリティに少しずつ欠けていく。キャラクター達の動きも水面下に潜まり、際立ってこなくなるのは仕方ないかもしれない。
スミルとセイオのエピソードは、読み終わってみるとこんなもんかな、という感じ。それなりに説得力はあるがキャラクター達の設定上与えられた個性に比べて、何かが追いついていない感じ。
むしろ、サイ王子とネリのエピソードに焦点を当ててストーリィを展開していった方が面白かったかもしれない。あるいは、侍女サユカとソレンスの恋物語に。
スケールの大きさが、文庫3冊では書き足りないのかな。
1巻目はよかったが、3巻目ともなると広げた風呂敷を畳む場所に困っている印象。
というよりも、日本のジュブナイルにありがちなキャラクター設定を持ち出さずに、もっと当たり前に正面から筋立てを考えても、重厚な感じの面白い小説になると思うんだけどな。ちょっと未消化気味。
でも、SFとしては面白い着眼点で書かれている小説。よきかな。
? posted by Yumikoit at 01:47 pm TrackBack [0]
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