斎藤美奈子著
出版社
筑摩書房 発売日
2001.09 価格
¥ 819(¥ 780) ISBN
4480036660
女子大に進んだ友達からハナシを聞くに「女性社会学」なる学問があるそうだが、私が聞いた限りではそれは「女性というものは社会的にとことん差別されて不利で損な役回りをさせられることが多いから、そういうときには逆に女性であることを武器にして男性から搾取する必要がある。そういうときには女性の武器をどう使って男性諸氏に貢がせるか」という感じのものであったらしい。
# いや、私の受けた印象がそうなのであって、本当の女性社会学がいかなるものかはわからない。
その点でいうと本書は、男子向けのアニメや特撮ものでなぜチームの中に女性が一人だけなのか(最近は2人もしくは複数の女性スタッフのいる特撮も増えてきたが)、その中でチーム内で女性はいつも補佐的な役割しか負かされないのはなぜなのか、などといったことを解説した本と思えばわかりやすい。
曰く、003は戦いのための特殊機能がないし、森ユキは生活班長とは名ばかりでいつも(通信班がいるのに)レーダーの読み上げや、看護婦として働いていたりする。ロボットアニメでは女性は必ず研究所の所長の一人娘だったりしてオッパイ爆弾などを発射するロボットに乗っていたり、異常に短いスカートで走り回ったりするとか。
一方、歴史の中の伝記という位置づけでも、伝記に取り上げられるような偉人は男性にばかり集中して、女性の比率は少ないのは何故かとか。
無責任に笑い転げて楽しむにはある意味面白い一冊。
2 Comments [+]
Comments