田中 ユタカ
出版社 白泉社
発売日 2004.09.29
価格 ¥ 580(¥ 552)
ISBN 4592133552
ずっと、発売されるのを楽しみに待っていました。
田中ユタカ氏のコミックは、Hなモノが多いけれども初々しくて 読後感の良いものが多いし。
他者、呪い、正常ではなく生まれてくるたくさんの者たち。
それらは全てぼやかしてはっきりとは描かれていないけれども、この週末を予感させる世界観をあらわす重要なキーワード。その中で愛人−余命少ないヒトを慰めるために、人造遺伝子人間−である「あい」と、余命少ない主人公の青年イクルの心情の流れ。
存在自体が許されないものかもしれないけれども、存在自体が偽善かもしれないけれども、育った感情は偽善でも偽りでもないはずだ。
交差しそうでしない世界情勢との絡みが最終巻でどう重なるのかとわくわく?しながら二人の間どう成長していくのか、見守っていたような気持ちです。
ラストもきれいにまとめられて、二人とも死んでしまったけれどもやっぱりハッピーエンドでした。
死んでしまってもなお、「生まれてくれてありがとう」「出会えて、幸せでした」といえるような。
こういうラストもあるんだねぇ。
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