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- INTEL i8251
- USART (Universal Synchronous/Asynhronous Receiver/Transmitter)
- i8080、i8085ファミリー
- DIP28P
8251は8080から8086まで広く使用された、シリアルインターフェース用LSIです。
8251の特徴として、
- 全二重同期/非同期シリアル通信をサポート
- 通信チャンネル数は1チャンネル
- データ長は5〜8ビットまで任意に設定可能
- 通信速度は同期通信で最大64K Boud、非同期通信で 19.2K Boud
- +5V単一電源
があげられます。
8251は同期/非同期シリアル通信に広く使用され、使用方法の容易さから80系に限らず、
Z80系や一部68系のシステムまで極めて広い範囲で使用されました。
8251はシリアルインターフェース用LSIとして、最も多く使用された石の一つといえます。
以下に8251のセカンドソース品を2つほど。
右はNEC製の8251です。
左は東芝製の8251。
この石は正確にはINTELのセカンドソースではなく、
型番(9551)からAMD社のセカンドソースのようです。
ここに紹介した8251はNMOS品ですが、後日CMOS品や動作速度を向上した製品も数多く発表されました。
右は最近入手した i8251。
なんとノンAバージョン。
1975年51週の製造品。
Intel社の文献によると、8251はAバージョンでかなり改良されました。
タイミングや電気特性の他に、BREAK信号の扱い等、多岐に渡りました。
Aバージョンが発表されたのは1979年頃のようです。
NS社の8251セカンドソース品。
これも型番を見る限り、ノンAバージョンのようです。
AMD社の8251Aセカンドソース品。
型番にAがありませんが、時期的(1983年28週品)に
ノンA版ってことは無いと思うので。
右は8251のノンA版。
Datecodeを見ると1976年の46週品。
ノンA版としては最後の方の製品です。
左は珍しいプラスチックパッケージの8251ノンA版。
ノンA版でプラスチック品はあまり見かけません。
AMD社の8251ノンA版セカンドソース品。1976年47週品です。
上のプラスチック品は時期から機能的にノンA版とは思えませんが、
こっちは1976年ということで確実にノンA版かと。