- 8232
- FPU (Floating Point Processing Unit).
- 汎用品.
- DIP24P
- N-MOS トランジスタ数 不明.
- 1978年?頃発表.
AM9512/8232は汎用のCPUに外部デバイスの形で接続して使用する数値演算専用のLSIです。
AM9512/8232は単精度(32bit)と倍精度(64bit)の浮動小数点の四則演算を行なうことができます。
AM9512/8232の特徴を簡単に示します。
- 電源電圧は+5Vと+12Vの2電源
- 動作クロックは2MHz、3MHzと4MHzの3種類
- 32bit長と64bit長の実数をサポート
- 演算処理はスタックオペレーションで行う
- 加減乗除演算機能を持つ
AM9512/8232は姉妹品のAM9511同様にソフトウェアでの演算処理に比較して10〜1000倍くらい
演算速度を早くすることができました。
代表的な演算処理の最大時間(動作クロック2MHzの場合)を示すと
- 単精度(32bit)加算 29uS
- 単精度(32bit)減算 28uS
- 単精度(32bit)乗算 99uS
- 単精度(32bit)除算 144uS
- 倍精度(32bit)加算 294uS
- 倍精度(32bit)減算 294uS
- 倍精度(32bit)乗算 874uS
- 倍精度(32bit)除算 2280uS
単精度の処理速度は姉妹品のAM9511に比べ若干ですが改善されています。
AM9512/8232は一部のピンを除きピンコンパチブルで差し替えて使用することが可能です。
ただし、演算終了を示すEND信号の極性がAM9511と逆なので注意が必要です。
AM9512はINTEL社からセカンドソース品として8232の型番で販売されました。
右はINTEL社製の8232。1981年15週品です。
このページ先頭の8232は1980年28週品です。