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- Motorola MC6820
- PIA (Peripheral Interface Adapter)
- M6800ファミリー
- DIP40P
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- Motorola MC6821
- PIA (Peripheral Interface Adapter)
- M6800ファミリー
- DIP40P
6820/6821は6800系ファミリーのパラレルI/F用LSIです。
6821は6820の主に電気特性を改良したもので、こちらの方が広く使われました。
6820/6821は6800系だけでなく、68000や6502のパラレルI/Fとしても幅広く使用されました。
6820/6821の特徴として、
- 8bit × 2chの双方向性I/Oポート
- ch毎に入出力を設定可能
- ch毎にハンドシェーク機能や割り込み機能を持つ
- +5V単一電源
があげられます。
6820/6821は機能の豊富さとわかり易さで好評でしたが、ライバル?の8255に比べ
I/Oの本数が16本(8bit × 2ch)と少ないのが弱点でした。
以下に6820/6821のセカンドソース品を2つほど。
右はフェアチャイルド製の6820です。
左は日立の6821。
右はES版の6820。型番がXC6800となっています。
この石は1976年製で、MC6800の項でも述べましたが、
パッケージが極めて稚拙でした。
同じ年代の日本製のLSIに比べると雲泥の差があります。
左はMOSTEK社製の6820。
Datecodeを見ると 1976年の第10週。
上のXC6820とほぼ同時期の石のようです。
左のXC6820は Date Code が 1974年44週と、
6800ファミリー誕生直後の製品。
右はMC6821の珍しいサーディップパッケージ品。
右はFairchild社製 6821 MIL規格品。
左は富士通製の6820互換品。2MHz動作品です。
富士通の動作表示は Nが1MHz、Eが1.5MHz、Hが2MHzです。
この石は1978年製で富士通のロゴも古いマークですね。
ちなみにMB8862は直ぐ6821互換のMB8874に切替りました。
左は1979年製のMC6820。
第1週の製品で、このページにあるMC6821が
1979年第46週品なので、この当りで6820と6821が
切替ったようです。
2004. 3.27. 追記
MC6821の登場は1979年頃と思っていましたが
右のMC6821は1978年7週品です。MC6820とMC6821は
一年以上並行して出荷されていたようです。
下は1979年21週品。マーキング位置がいつもと違いますねえ。
左は日立製の6821。日立型番 (HD46821)と
モトローラ型番(HD6821)が併記されていますね。