- SBC80/10 (Intel社)
・主な仕様
CPU : 8080A (2.048MHz)
ROM : 4Kbyte (socket実装)
RAM : 1Kbyte
PIO : 96bit (8255 ×2)
SIO : 1ch (RS232/TTY切替)
I/F : Intel MutiBUS
寸法 : 304.8 × 171.5 mm
SBC80/10はIntel社製のワンボードコンピュータです。
Intel社は1970年台の後半から、自社製のコンピュータボードとその周辺を提供していました。
このSBC80/10はその走りとなった製品です。
SBC80/10で採用されたシステムbusは Muli-Busと呼ばれ、モトローラのVMEと並んで
産業界で広く使われました。
右はCPU周辺部。
SBC80/10ではシステムコントローラに
8238が使用されています。
CPUの下の大きな石。
バスバッファには8226が使用されています。
CPUの右側はRAMで、1Kバイトの容量があります。
RAMには2111型素子を8個使用しています。
RAMの上にはROMの実装スペースがあります。
ROMはソケットで実装します。
SBC80/10には4個のROM用ICソケットがあり、
最大で4KバイトまでのROMを搭載することができます。
所有しているSBC80/10にはモニタープログラムと
思われるROM(2708型)が搭載されていました。
RAMの上の方にはパラレルI/F用の8255があります。
SBC80/10は2個の8255を搭載し、96bitのI/Oを使用できます。
8255とROMの間にはシリアル通信用の8251が見えます。
ROM部とシリアルI/F部。
ROM部の上にはシリアルI/F用の回路があります。
SBC80/10ではシリアルI/FをRS232とTTYを切り替えて
使用することが出来ます。
左側がRS232用の回路、右側がTTY用の回路
今ではすっかり見かけなくなりましたが、この当時は
TTY用のインターフェースは標準装備でした。
※ TTY テレタイプライターのこと。
SBC80/10の国内での販売価格は1977年当時で約20万円でした。
SBC80/10Bの取り扱い説明書。
所有しているのは、SBC80/10Bという、SBC80/10の改良製品の物です。
そのため、所有品と若干の違いが有ります。