-
- MOS Technology MCS6502 (8bit CPU)
- Address bus 16bit, Data bus 8 bit.
- DIP40P、Clock 1MHz、2MHz.
- N-MOS トランジスタ数 ?
- 1975/06発表
Motorola社 M6800 に良く似たCPUとして、MOS Technology社の MCS6502があります。
これは Motorola社で M6800 を設計したスタッフが独立して開発したCPUでした。
MCS6502 は M6800 に比べると次のような特徴があります。
- アドレッシングモードが強化された
- BCD演算用フラグを持つ
- クロックジェネレータを内蔵し外部クロックが単相入力と簡単
- 構造を簡素化することでローコスト化を図った
- M6800 とバスがコンパチブルで M6800 用の周辺LSIの使用が容易
残念ながら命令コードは独自なものとなり、 M6800 とのソフトウェア互換性はありません。
MCS6502は 初期のパーソナルコンピュータ(Apple II、PET等)に広く使われました。
その後、任天堂のファミリーコンピュータにその改良型が採用されるなど、 Z80 に次いで広く使われたCPUといえます。
最初の写真の MCS6502A は1976年製頃の製品です。
残念ながら1番ピンが折れてしまってますが...
MCS6502 は後ろに何も付かないのが1MHz、Aが付くのが2MHzクロック版です。
MCS6502 はメモリー空間のサイズやクロックジェネレータの有無で幾つかのバリエーションがあります。
左のCPUはその中で、アドレス空間が4Kバイトの 6503です。
このCPUはRockwell社の製品で1981年製のものです。
これは MCS6502 に付いていたデータシート。
1976年5月版で、まだ暫定版です。
下はその最初の拡大。
CPUの設計コンセプトや特徴が書かれていますね。
右はSYNERTEK社の6502。
ROCKWELL社と並ぶ初期のセカンドソーサでした。
SYNERTEK社からはSYM-1とSYM-2という、ワンボード型の
トレーニングキットも発売されていました。
右の6502は佐伯様からのいただき物です。
左は MOS Technology社製 6502 ノンA版。
マーキングがかすれていてこの写真ではかろうじて、
メーカロゴがわかる程度です。
斜めから光を当ててやっと MCS6502の文字が見えました。
残念ながらDate Codeが判別できず。
右は超珍品。MOS Technology社製 MSC6514。
6502のメモリー空間が 8Kで 外部クロックタイプです。
Rockwell社あたりに同等品がありますが、MOS Technology社に
存在するとは思いませんでした。
左のMCS6502はこの1975年34週品です。
MCS6502の発表が1975年6月で34週とは
8月当りになるので発表直後の石のようです。
ちなみにこのMCS6502は、上のケースに入っていました。