- RCA CDP1802 (8bit CPU)
- Address bus 16bit, Data bus 8bit.
- DIP40P、Clock 6.4MHz
- C-MOS トランジスタ数 不明
- 1976年3月8日発表
名門RCA社が開発したC-MOS型のCPUです。
多分、汎用8bitCPUとしては最初のC-MOS型CPUでした。
CDP1802の特徴を以下に列挙すると
- C-MOS型による低消費電力(Max100mA:Vdd=+10V、6.4MHz)。
- 広い電源範囲(+4〜+6V:Cバージョン、+4〜+10V)。
- 広い動作温度範囲(-40〜+85℃:Cバージョン、-55〜125℃)。
- 16個の汎用16bitレジスタ。
- 汎用レジスタは、データレジスタ、アドレスレジスタ、スタックポインタ、プログラムカウンタとして使用できる。
- 入力8ポート、出力8ポートのI/O専用命令を持つ。
- 4bitの命令から参照できる入力信号線を持つ。
- 96種の命令
CDP1802はC-MOS型デバイスの特徴のほかに、極めて直交性の高いレジスタ構成と命令体系が挙げられます。
16個の汎用レジスタが、データレジスタ・アドレスレジスタ・スタックポインタ・プログラムカウンタとして使用でき、
これはその後流行するRISCによく似ており、人によっては最初のRISCプロセッサという人もいます。
CDP1802はPCへの搭載はなかったようですが、発表当時のBYTE誌に製作記事が掲載され、
ホビーイストの間では大変人気のあったCPUでした。
現在でもBYTE誌の製作記事 elfや elf-Uは比較的高価で取引されているようです。
右はHughes AirCraft社製の 1802です。
他にも何社かのセカンドソースがあったようです。
左の1802はご本家 RCA社製です。
DATECODEを見ると1976年53週と極めて初期の石でした。
その下はもう少し新しい1802CD。
1978年14週品でしょうか。
左の1802は軍用版の1802。
Cサフィックスの民生版対して動作電圧が拡張されています。
民生品が 4〜6.5Vに対し、4〜10.5Vです。
人工衛星等に使われているのはこちら。
ちなみに1978年32週品。