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- ZILOG Z8003 (16bit CPU)
- Address bus 23bit, Data bus 16bit.
- DIP48P、Clock 4,6,10MHz
- N-MOS トランジスタ数 不明.
- 1982年発表
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- ZILOG Z8004 (16bit CPU)
- Address bus 16bit, Data bus 16bit.
- DIP40P、Clock 4,6,10MHz
- N-MOS トランジスタ数 不明.
- 1982年発表
Z8003/4は Z8001/2に仮想記憶機能を追加した製品で、VMPU (Virtual Memory Processor Unit)と
Zilog社では呼んでいました。
Z8003/4には専用のMMU (Z8015 PMMU)が用意され、組み合わせることで強力な仮想記憶機能を実現できます。
従来のZ8010 MMUを接続することも可能です。
Z8003/4は Z8001/2の未使用ピンに ABORT信号が追加されています。
他のピン配置は同一でクロックなどの電気的特性に注意すれば、Z8001/2と差し替えて使用することが可能です。
Z8003/4のZ8001/2からの拡張をまとめると
- アボード割り込み機能 (ABORT信号)の追加。
- コプロセッサ操作命令に対するバスステータスの追加。
- 共有資源管理命令(TSET命令)の共有メモリ(セマッフォ)対応への機能拡張。
Z8003/4はその元になった Z8001/2の普及が今一歩だったことと、Zilog社からの供給が十分されなかったため
知名度が上がらないまま製品寿命を終えました。
セカンドソースも 東芝とSGS社の2社位でほとんど市場に製品が出回る事はありませんでした。
時々オークション等で眼にするのも東芝製ばっかりで、本家Zilog社の製品はお目にかかったことはありません。
そんな訳でこのページの写真も東芝製で占められてしまいました。
左は東芝製Z8004のプラスチックパッケージ品。