- NEC V50 (uPD70216) (16bit CPU)
- Address bus 20bit, Data bus 16 bit.
- PGA68P他、Clock 8MHz、10MHz.
- C-MOS トランジスタ数 不明.
- 1984年?発表.
V50はV30 CPUに次の周辺回路を1つのLSIに集積したCPUです。
- クロックジェネレータ uPD71011相当品
- DMAコントローラ uPD71071のサブセット品
- 割り込みコントローラ uPD71059相当品
- 3chタイマー/カウンタ uPD71054相当品
- シリアルI/F uPD71051のサブセット品
- プログラマブルウェイトコントローラ
- D-RAMリフレッシュコントローラ
これらの基本的な周辺回路を取り込んだことで、V30を使用したシステムに比べて大幅に
部品点数を減らすことができました。
V50に搭載されている周辺回路は、個別のLSIと同等かそのサブセットであり、
従来の周辺回路を使用したことがある設計者にとって、容易にPCシステムを構築することができました。
V40のところでも触れましたが、V30とV50の関係はちょうどINTEL社の8086と80186のような関係でした。
V50は機能的には80186と同等でしたが、80186がN-MOSなのに対し、C-MOSプロセスで構成されていたため、
ずーっと低い消費電力で動作させることができました。
V50が使用されたPCとしてはPC98LTくらいで、もっぱら組み込み用のコントローラとして使用されたようです。