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- DEC DCJ11AC (16bit CPU)
- Address bus 22bit, Data bus 16 bit.
- DIP60P、Clock 15MHz,18MHz.
- C-MOS トランジスタ数 138,000.
- 1982?発表
DEC J-11は有名なミニコンである、PDP-11シリーズのCPUをワンチップにしたものです。
J-11は、PDP-11/73等PDPシリーズの後期に採用されました。
J-11を始め雑誌(82年頃と思う)で見たときその大きさにびっくりしました。
DIP型パッケージのCPUでは恐らく最大のものと思います。
ちなみに大きさは76×33mmです。
雑誌(Interface誌:1983年5月号)を見ながら書いてますが、それによるとJ-11は次の特徴を持ちます。
- PDP-11シリーズとの完全なソフトウェア互換。
- 60Pin8層セラミックパッケージ上に、データ・チップ、コントローラ・チップで構成。
- パッケージ上にMMUを持つ。
- MMUは16bitの論理アドレスを22bitの物理アドレスへ変換する。
- 12種類のアドレッシングモード
- 6×2組の汎用16bit汎用レジスタ。
J-11は2つのチップから構成されます。
これはコントロール・チップのDC335。
C-MOSで構成され、92,000個のトランジスタからなります。
J-11には最大で3つまでのコントロール・チップを搭載出来ます。
こちらはデータチップのDC334。
これもC-MOSで構成され、46,000個のトランジスタを搭載します。
これらのチップはHARRIS社製で、1985年製です。